風の虜(とりこ)になって―モンゴルと私
- 著者
- 佐藤紀子
- サイズ
- A5判
- 頁
- 280ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-485-9 C0095
- 発行日
- 2022/12/01
- 本体価格
- 1,600円
モンゴル日本外交関係樹立50周年記念出版
この記念すべき年にモンゴル国文化大使佐藤紀子さんが両国の協力関係について興味深い本をご出版されたこと、お喜び申し上げます。佐藤さんはモンゴル国が民主化、市場経済へ移行した1990年以降、環境問題、フブスグル湖保護、緑化など様々な有意義な活動にモンゴルの人々と密に取り組んでいらっしゃいます。そして、モンゴル国立馬頭琴交響楽団をお母さんのごとく支援し、日本の皆様にモンゴルの文化を紹介し、音楽を届ける公演会を実施してこられました。モンゴル国民の健康維持、文化教育、環境保全のための佐藤紀子さんの真心こもったご尽力にモンゴル人の私たちは深く感謝し、敬愛しています。
(モンゴル国初代大統領プンサルマー・オチルバト)― 帯文より
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
1990年、初めてモンゴルへ行ったときに、一番最初に感動したことは、飛行機を降りた時に吸い込んだ風のかぐわしさだった。冷涼な風が薫っていた。私はその風の囚われ人になった。それから、それからたくさんの驚きに包まれて、以来30年、モンゴルは私の生活の一部になっている。モンゴルはというよりモンゴルの遊牧文化は美しく実に豊かだった。多くの人に知ってもらいたくて「モンゴルの自然は世界の宝」という標語を作った。
(「過去から現在そして未来へ―ポストコロナ模索の中で」より)
― 目 次 ―
ご出版にあたりよせる言葉
モンゴル国初代大統領 プンサルマー・オチルバト
序文 歴史に学びたい
Ⅰ
2005年 エネレル・デンタルクリニックの設立15周年記念日を迎えて
「ノモンハン」慰霊の旅 ― ハルヒーン・ゴル・ソム紀
フォーラム「ノモンハン80」~記憶を記録する~
慰霊の旅を終えて
*
モンゴルに1本の木を植える、そして林からいつかは森に
日本モンゴル外交関係締結45周年記念
― 蒼いウランバートル実行委員会モンゴル国立庭園公園記念植樹
蒼いウランバートルプロジェクト関係者の皆様へ
*
草原を吹きわたる風のように駆け抜けた15年
― モンゴル国立馬頭琴交響楽団とともに
MIATモンゴル航空
突然逝ってしまった友
バルドルジ・BALDORJ
在大阪モンゴル国名誉領事時代の思い出すこと
Ⅱ
中国・李鉄橋氏との出会い
ついに李鉄橋氏来日!
アラル海
Ⅲ
胡盧島(HU LU DAO)
胡盧島 そのⅡ 夢の話
思い出ははるか昔
学生時代
桜美林時代のこと
モモ
山あり谷ありの25年間 モンゴル国立馬頭琴交響楽団
耕ちゃん (岡山県勝央町在住)
松永さんのこと
過去から現在そして未来へ ― ポストコロナ模索の中で