九十路(ここそじ)の老春(はる)竹内まさき詩集
- 著者
- 竹内まさき
- サイズ
- A5判
- 頁
- 112ページ
- 製本
- ハードカバー
- ISBN
- 978-4-86000-499-6 C0092
- 発行日
- 2023/08/01
- 本体価格
- 2,000円
竹内まさき待望の新詩集!
『九十路の老春(ここそじのはる)』
愛で耕された
自由自在の詩篇に、
命の虹を
私たちは見るだろう。
詩人・竹内まさきの
「本能美学」が
大地と空の果てに
情調の虹を架けたのだ。
(帯文より)
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葦茜(あしあかね)
厳寒で灰汁が抜けてしまった
あし枯れの西の湖畔で佇んでいる
とおく比叡を切り絵にして
落日がはじまる
あしの群生する水郷が茜に染まって
瑞雲がたなびき視界が火照る
あしあかねの水郷は
陶酔郷になる
脳裏に染みついた
刹那げな 言霊が蕩けていく
もう 残光も少ない
くれなずむ 生命をみている
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● 著者について ●
竹内まさき(たけうち・まさき)
1928年(昭和3年)兵庫県生まれ。
1967年(昭和42年)滋賀県(大中の湖干拓地)入植。
所 属 近江詩人会・同人誌「ふ~が」「はーふ とーん」「ゆすりか」
日本詩人クラブ・日本現代詩人会・関西詩人協会
<著作一覧>
詩 集『鼓動』1967年3月15日 自家版
『母樹』1975年12月 私家版
『地平』1981年8月1日 文童社
『定本・牛』1985年12月15日 文童社
『たねぼとけ』1988年7月7日 文童社
『仙人蘭』1995年10月11日 詩季社
『満天星』2002年12月1日 詩画工房
詩画集『薔薇の妖精』2008年4月4日 詩画工房
作詞集『淡湖のうた―詞・童話・エピソードを添えて』2014年7月10日 竹林館
詩 集『竹内正企自選詩集』2016年7月1日 竹林館