もう一つの『知』~二つのコスモロジー~
- 著者
- 若嶋眞吾
- 叢書名
- ソフィア叢書17
- サイズ
- B6判
- 頁
- 418ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-105-2 C0310
- 発行日
- 2006/03/30
- 本体価格
- 1,900円
私たちは進化途上の現在 脳はフレキシブルな適応機構
―「幸福」へむけてどう舵取りするのか?
21世紀の知を代表する科学技術に対し
もう一つの「知」を提案する。
「人はそれぞれの自分の世界観をもっているといわれますが、それは宇宙観と言いかえてもそれほど的外れというわけではないのです。(略)となりのおばあちゃんもコスモロジー(=世界観)をもっています。」(P.20)
若い人達にも分かりやすくと、著者の語り口はあくまでも親切ですが、本書は東洋思想と西洋思想の単なる比較概説書ではありません。熱い情熱に裏打ちされているのです。
「本意は、あくまでも、未来へ向けて、われわれに望ましいコスモロジーを開発したい、ということです。」(P.22)
著作の動機は、こころが無視され欲望だけが世界を闊歩しているような、現代の閉塞状況から抜け出すためのもう一つの「知」の発見に向けられています。それは端的に「因果律」にかわる「感応律」の提案として語られています。
「現代は、『欲望』肯定、そしてその増殖が肯定される世界です。この『欲望』が魂・魄のいずれに属するのかはあきらかでしょう。それは、つまり感応感覚の喪失です。この喪失は、身体変工や健康志向、ボディ・エステなどの動きにもみることができます。これらは、因果性志向の結果であり、魄思考による魂思想の代償行為なのです。」(P.348)
本書は東西二つのコスモロジーを通過して、日本と私たちがもう一度幸せになるための「知的冒険旅行」です。あなたも、わくわくするこの旅に出かけませんか?
目次から
序章 二つのコスモロジー
第一章 古代ギリシアと中国のコスモロジー(1)
一 ことばからみた「宇宙」観の相違
二 神話
三 宇宙論
第二章 古代ギリシアと中国のコスモロジー(2)
一 時間論
二 言語
第三章 心・身体・環境
一 一元論と二元論
二 「こころ」の変容
三 心・身体・環境
第四章 パターン認識
一 因果の法則・感応の法則
二 サインとシンボル
三 パターン認識
―「幸福」へむけてどう舵取りするのか?
21世紀の知を代表する科学技術に対し
もう一つの「知」を提案する。
「人はそれぞれの自分の世界観をもっているといわれますが、それは宇宙観と言いかえてもそれほど的外れというわけではないのです。(略)となりのおばあちゃんもコスモロジー(=世界観)をもっています。」(P.20)
若い人達にも分かりやすくと、著者の語り口はあくまでも親切ですが、本書は東洋思想と西洋思想の単なる比較概説書ではありません。熱い情熱に裏打ちされているのです。
「本意は、あくまでも、未来へ向けて、われわれに望ましいコスモロジーを開発したい、ということです。」(P.22)
著作の動機は、こころが無視され欲望だけが世界を闊歩しているような、現代の閉塞状況から抜け出すためのもう一つの「知」の発見に向けられています。それは端的に「因果律」にかわる「感応律」の提案として語られています。
「現代は、『欲望』肯定、そしてその増殖が肯定される世界です。この『欲望』が魂・魄のいずれに属するのかはあきらかでしょう。それは、つまり感応感覚の喪失です。この喪失は、身体変工や健康志向、ボディ・エステなどの動きにもみることができます。これらは、因果性志向の結果であり、魄思考による魂思想の代償行為なのです。」(P.348)
本書は東西二つのコスモロジーを通過して、日本と私たちがもう一度幸せになるための「知的冒険旅行」です。あなたも、わくわくするこの旅に出かけませんか?
目次から
序章 二つのコスモロジー
第一章 古代ギリシアと中国のコスモロジー(1)
一 ことばからみた「宇宙」観の相違
二 神話
三 宇宙論
第二章 古代ギリシアと中国のコスモロジー(2)
一 時間論
二 言語
第三章 心・身体・環境
一 一元論と二元論
二 「こころ」の変容
三 心・身体・環境
第四章 パターン認識
一 因果の法則・感応の法則
二 サインとシンボル
三 パターン認識