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ホーム > エッセイ・評論 > 夜伽

夜伽

著者
如月ふう
サイズ
四六判
128ページ
製本
ソフトカバー
ISBN
978-4-86000-534-4 C0095
発行日
2025/02/21
本体価格
1,200円

個数  

  


 

 

~~~ 如月ふうの世界へ ~~~

 

 

 

長く暮らした亡き夫の不在を埋めるように綴った「夜伽」。


誰もが迎えるその時を、偽りのない言葉で真っ正直に語る。


さらに、脚本「ラジオ体操殺人事件」短編「山月記異聞」の


きっぱりとした自由闊達な筆は読者を魅了して止まない。


軽妙に、リズミカルに如月ふうのタッチで広がる世界。

 

 

 

 … … … … … … … … … … … … …

 

 

 

 アイツ、出不精で、歩くのキライで、遍路ツアーなんか、付いてくるもんか。
また、付いてこられたら、せっかくの、のどかな一人旅、旦那の機嫌ばっかり
気にかけるのも余計に疲れる。

 彼も、わたしの居ない、一泊か、二泊の間、デパ地下の寿司コーナーくらいで
ちょっと高めのきままな夕飯でも食べて、羽を伸ばしていたのだろう。

 

 でも、今、一人で、死んでしまった。

 

(本文より)

 

 

… … … … … … … … … … … … … …

 

 

 

 
 
 
 
 
 
著者について
 
如月 ふう(きさらぎ ふう)
 
高槻あま遺跡公園で、「絵本のよみかたり、ストーリーテリング、わらべ歌」などをやっています。
特筆すべきことは、この公園のボランティア団体である『あまんど倶楽部』のかたがたが、
山から木を切り出し、設計図を作り、竪穴住居を復元したこと。
その中での月二回のおはなし会です。
次の目標は、高床倉庫の復元。書庫にしたいから頑張って! とプレッシャーをかけています。
私の課題は、ふう亡きあとも、ここでのおはなし会を続けてくださる、後継者の育成です。