四百代言今 猿人詩集
- 著者
- 今 猿人
- サイズ
- 140ミリ×190ミリ
- 頁
- 64ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-506-1 C0092
- 発行日
- 2023/12/06
- 本体価格
- 1,000円
なるほど世界は意味で覆われていると世間は思っている。
しかし、詩人・今 猿人の描く漢字一字の表題は、
世界に穿たれたひとつひとつの穴である。
その穴をのぞき込むと、引き込まれて読者は詩の顔を見てしまう仕掛けになっている。
詩と人間が向かい合い、誠実に書き込まれている。
詩論詩ではないが、これらの詩を読むと人間と詩と世界の構造がわかるであろう。
そして、最後に詩は思い出のように残る。
詩はここまで来た。
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詩集タイトルについてですが、古い言葉に「三百代言」と言うものがあります。
辞書には、「無免許の代言人・弁護士、詭弁を操る人」などと説明されています。
これにあやかり、一篇が、いつも手元にある四百字詰め原稿用紙、およそその
一枚分の詩の集として、これを『四百代言』としてみました。ほとんど全篇が、
人のエゴの塊であり、その表白です。それらは、本当の望ましい人の生き方からは、
かなり遠い所にあるでしょう。しかし、それがまた詩というものであるようにも
思います。少なくとも、色々な詩想の形を示すことはできたのではないでしょうか。
(あとがき―「詩想の見本帖」として― より)
● 著者について ●
今 猿人(こん さるひと)
兵庫県在住
所属 詩誌「新怪魚」「現代詩神戸」
既刊詩集 『抒情詩 イソップの詩法』(2007年 竹林館)
『夢見峠』(2008年 編集工房MO吉)
『Sixteen's』(2010年 編集工房MO吉)