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ホーム > 詩歌 > 木漏れ日の時間

木漏れ日の時間青木春菜詩集

著者
青木春菜
サイズ
A5判
96ページ
製本
ソフトカバー
ISBN
978-4-86000-498-9 C0092
発行日
2023/07/20
本体価格
1,500円

個数  

 

 

 

 

 

この詩集のなかには美しい鏡がいちまい置かれているように感じます。

それは「魂」と名付けられることもある水の鏡。鏡の面は風に揺らめくことも

また、嵐の夜に遭遇したこともあったでしょう。

それらを超えて、澄み渡る鏡の面は、詩人の澄み渡ることばに違いありません。

あなたとわたしの境をこえ、春夏秋冬、四季の境をこえ、昼と夜の境をこえ、

死と生の境までもこえ、訪れるものを包んでくれます。

やわらかな木漏れ日のようにキラキラと・・・。

 

 

 * + * + * + * + * + * + * + *

 

 

  あまたの人々が踏みしめ 行き交った

  悠久の時の記憶を 抱きしめて

  村へ 町へ 山へ 海へと

  つながり続ける道

 

  もう二度と会えぬ人を見送って

  たたずんだ涙も

  久しぶりに再会する家族のもとへ

  はずむ足取りで飛んで行った喜びも

  時代の渦に翻弄されながら

  大義のために戦い抜いた意地も

  道は つぶさに見ながら

  ふところに ひっそりと収めて

  そこに在り続けている

 

(「道の記憶」より)

 
 
 


 
          ● 著者について
 
          青木 春菜(あおき はるな)
 
          1955年新潟市生まれ。
          関西詩人協会会員。詩人会議会員。京都詩人会議会員。新潟詩人会議会員。
          「1/2」同人。