花筏通り外村文象詩集
- 著者
- 外村文象
- 叢書名
- 現代日本詩人選100
- サイズ
- 140ミリ×190ミリ
- 頁
- 128ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-476-7 C0292
- 発行日
- 2022/08/15
- 本体価格
- 1,200円
ことばのリレー・次世代に手渡したい詩叢書
現代日本詩人選100 №3
雲の上を歩くように
大空に飛び出すように
大きく羽をひろげて
更なる飛躍をめざして
雲の彼方へ
突き進んで行きたい
白髪なびかせて
肩を組み合って
声高く歌を合唱して
――――――――――――――――
一行には 進んでいくものの気配がある。
行間には 引いてゆくものの気配がある。
そして次の一行へと進み、
また行間へと引いていく。
……
外村さんの詩行は、
今生きているという、
魂の息遣いである。
私たちはこの詩集を閉じるとき、
まるで人生の潮騒のようだ、と
私たちのそれぞれの潮騒の音に気がつくのです。
● 著者について ●
外村文象(とのむら・ぶんしょう)
1934年(昭和9年)9月26日、滋賀県東近江市五個荘川並町に生まれる。
■詩集
1963年『烏のいない森』(私家版)
1964年『愛のことば』(私家版)
1969年『花茣蓙』(天幕書房)
1977年『異郷』(近江詩人会)
1991年『鳥は塒に』(近代文芸社)
1992年『天女の橋』(近代文芸社)
1995年『星に出会う』(待望社)
2002年『男の年輪』(待望社)
2007年『影が消えた日』(待望社)
2013年『秋の旅』(コールサック社)
2017年『荒磯』 (明文書房)
2020年『うたかた』(明文書房)
2022年『花筏通り』(竹林館)
■エッセイ集
2000年『癒やしの文学』(待望社)
2008年『精神の陽性』 (金沢文学会)
2015年『ゆかりの文学者との別れ ―― 八十歳の日記』(竹林館)
2019年『私と文学と人生』(22世紀アート)
2021年『旅をした日』(土曜美術社出版販売)
日本詩人クラブ永年会員
関西詩人協会永年会員
詩誌「東国」会員
詩誌「詩霊」同人