春のとびら川上葉子詩集
- 著者
- 川上葉子
- サイズ
- 180ミリ×150ミリ
- 頁
- 128ページ
- 製本
- ハードカバー
- ISBN
- 978-4-86000-467-5 C0092
- 発行日
- 2022/02/10
- 本体価格
- 1,500円
詩人川上葉子の作品は、
今まで生きてきた人生の喜怒哀楽を、
宙から舞いおりてきた白い糸で織る作業から
生まれたものだと言えるでしょう。
白い糸とは詩人の才能、感性そのものです。
この詩集の一編一編が、美しい織物のように、
読者の共感をよび、生きるよろこびとなることを
祈っています。
野呂 昶(のろ さかん)
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祈 り
家族は一心に祈る
「言葉を下さい」
言葉のない幼子に
朝の散歩は 近くの神社
旅に出れば いく先々のお寺
山を歩けば 道ばたのお地蔵さん
祈りつづけた日々
夏の終わり
庭先に迷いこんだチョーチョをみて
幼子がふいに
「ちょうちょ」と叫んだ
その日から
白いちょうちょが
幼子に言葉を運んできた
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● 著者 ●
● 著者 ●
川上 葉子(かわかみ ようこ)
1944年 大阪市生まれ。
2002年より詩人野呂昶氏に師事
「ポエムの森」同人
2004年より手織作家野村恭子氏に師事
現在 茨木市美術協会会員
元 大阪工芸協会会員
主な受賞歴
2004年 茨木市美術展 市長賞 木村賞
2005年 大阪工芸協会 奨励賞
2005年 茨木市美術展 市長賞
2006年 茨木市美術展 美術協会会長賞 など
● 挿絵 ●
川上 貴士(かわかみ たかし)
大阪府高槻市生まれ。
映像編集・モーション・グラフィックデザイナーとして様々な映像に携わり、
ミラノ国際映画祭2019では短編外国語映画ベスト編集賞を受賞。
2015年よりイラストレーターとしても活動をスタート。
雑誌「BRUTUS」「UOMO」やTOMORROWLANDのキービジュアル、
商業施設のシーズンビジュアル、企業広告など多数手がける。