酊念祈念 Ⅳ有原一三五詩集
- 著者
- 有原一三五
- サイズ
- A5判
- 頁
- 92ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-446-0 C0092
- 発行日
- 2021/05/10
- 本体価格
- 1,500円
Arihara Isao
待望の第四詩集
本詩集から詩人の
野山に分け入る足取りの確かさと
草花を摘み取る手つきの鮮やかさが
浮かびあがる
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酔うほどに覚めてくる存在、覚めていることの酔っぱらいを
人は詩人と呼ぶのであろうか。
余白に、枡目を浮かべ生まれた日の声を今日に招来する営為。
詩を居場所と定めた作者は、
すべての読者を詩の湧き立つ泉へと誘うだろう。
酔おうではないか
そして今に覚めようではないか。
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交互通行の信号が赤に変わり
停まった 点滅する待ち時間
向こうからの幼い群れ
つややかな風
ササユリの香り
その新しい風に伝えたい
こちらのこと、いままでのこと
―――「閉眼(クローズヨーアイズ)」より
● 著者について ●
有原一三五(ありはら いさお)
1949年3月 鳥取県米子市生まれ
2021年3月 島根県江津市在住
詩 集 『酊念祈念』(2009年7月)
『酊念祈念 Ⅱ』(2013年7月)
『酊念祈念 Ⅲ』(2017年6月)
所 属 山陰詩人