残照岸本嘉名男詩集
- 著者
- 岸本嘉名男
- サイズ
- 文庫判
- 頁
- 104ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-423-1 C0092
- 発行日
- 2019/12/20
- 本体価格
- 1,000円
第2刷出来!!
詩を生きること
その激しさとよろこび、
旅の軌跡がここにひろがる。
死の球体を越えんとする命の動体が
皆既日食のコロナとなって
世界と己を萌えさせている。
詩人・岸本氏は死んだふりをしない。
そのおそるべき直裁性は、
この世と人生への愛の証に違いない。
(尾崎まこと)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
詩を生きる
詩を想いながら
詩で生きるのではなく
「詩を生きる」と表現したい
そのため 心は詩的に
専ら詩的空間に自己を埋没させ
自然への瞠目・賛美や驚嘆・畏怖など
素直な反応と、寝枕もたまには旅でとばかり
日常とは異質のふくらみや柔軟性を
我が人生に培いつつ さらには
詩を生き切ることを覚悟して
その術や力量を余生に開拓せしめんと
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
● 著者について ●
岸本嘉名男(きしもと・かなお)
1937年、大阪府池田市生まれ、大阪府摂津市在住。
関西学院大学大学院修士課程卒業。元関西外国語大学短期大学部教授。
所属「関西詩人協会」「現代京都詩話会」