詩集 抱きしめる
- 著者
- 播磨カナコ
- サイズ
- 四六判
- 頁
- 126ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-422-4 C0092
- 発行日
- 2019/11/20
- 本体価格
- 1,200円
ここはことばのお花畑
お花畑の向こうに広がる不思議の世界・・・
そこには静かな川が流れ、生きるものへの
愛しみが満ちあふれている。
あなたがいて わたしがいる
きのうがいて あしたがいる
みんながいる
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美しい花々の写真もいっぱい!
花に包まれた優しい言葉を
あなたのお手もとへ
大切なあの人へのプレゼントにも!
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遠くにあるものは
近くにある
一枚の枯れ葉が
風に吹かれていったとき
わたしの耳元に
そっと
つぶやいた
わたしは
吹かれる葉っぱを
おいかけた
葉っぱは
紅葉していて
美しかった
赤や黄色をひるがえし
くるりくるりと踊っていた
わたしも踊っていいですか?
秋の夕暮れ
しずしず草木は目を閉じる
うす青色に染まるころ
わたしも踊っていいですか?
(「遠くにあるもの」より)
● 著者について ●
播磨 カナコ(はりま かなこ)
1952年12月大阪に生まれる
大阪樟蔭女子大学卒業
「伽羅」同人
関西詩人協会会員