【絶版】万樹奏中尾彰秀詩集
- 著者
- 中尾彰秀
- サイズ
- A5判
- 頁
- 80ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-411-8 C0092
- 発行日
- 2019/08/08
- 本体価格
- 2,000円
【 完売しました 】
論語に「子、怪力乱神を語らず」という言葉がある。
子とはもちろん孔子のことであるが、中尾彰秀は語らぬどころか、
その怪力を演じ乱神を舞い踊るのである。
言い淀みつつ言いつのり、音速を超えたところで、吃音で畳み込む。
「スピリアル」とはスピリチュアルとリアリズムを合体させた彼の造語であるが、
まさに精神が肉体化されたものが彼の詩である。
お通夜のような現代詩は生きていくエネルギーを奪う。
しかし、このアンチ現代詩の詩の効用はエネルギーの回復と宇宙的自然への回帰である。
それは本詩集を一読すれば実感できることだ。
(尾崎まこと)
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ミーンでなく
ジーン
そろいもそろって
同時に鳴き止むことのある
蝉たち
突如静けさのやって来る
夏の真昼の球体の丘
蝉の大切な時間
あるべくしてあると
存在の一切の哀しみ受け入れ
今だに戦争を繰り返す
人間ではさらさらなく
せいかんでうつくしい
(「蝉の時間」より)
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● 著者について ●
中尾 彰秀(なかお あきひで)
詩人・ピアニスト・ヒーラー。
立命館大学文学部哲学科卒。
瞑想・気功・レイキ・カタカムナにいそしむ。
ペンタックスフォーラム大阪東京にて写真個展、一九九〇年代。
関西詩人協会会員・元運営委員
日本詩人クラブ会員
「詩を朗読する詩人の会“風”」世話人代表
「EARTHPOEMPROJECT」代表
日本現代詩歌文学館振興会評議員
詩誌「森羅通信」出版
「和歌山詩の会」代表
「EPP詩の教室」主催
「ポエムテラ小屋」主催