詩集 TICK TICK TICK
- 著者
- もりたひらく
- サイズ
- 130ミリ×148ミリ
- 頁
- 108ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-390-6 C0292
- 発行日
- 2018/10/15
- 本体価格
- 1,500円
TICK
TICK
TICK
これは危険な宝石箱
開けばことばの劇薬・ことばの媚薬
アドレナリンにドーパミン
ダイヤモンドにアメジスト
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死なないことを目標に
ただ ひたすら 書いてきた
それだけを 杖にして
(「手を見つめる」より)
アドレナリン全開 その心地よさに/酔いしれさえして (スピード違反)
行き先が 針の穴を通してでしか 見えなくなる (スピード違反)
これは私の人生だから/最期まで 演じきるのよ (パラドックス)
もがけば もがくほど/墜ちていった/暗やみの中に/棲み着いた 鬼 (疑心暗鬼)
三面鏡を コの字の形にして/その中に 迷い込む (鏡のなか)
誰/私の顔を/覗き込んでいるのは (鏡のなか)
心なんて なくなってしまえばいいのに (心)
● 著者について ●
もりたひらく
1967年3月 和歌山市生まれ。
初めて作った詩が、地元和歌山市の文芸まつりで、小・中学生部門最優秀賞を受賞し、
それをきっかけに詩作を始める。
高校時代は文芸部に所属。大学卒業後は詩誌「花のゆくえ」に参加。
結婚後は大阪市に在住し、出産を機に筆名「もりたひらく」を使用するようになる。
詩誌「軸」「すきっぷ現詩人」を経て、現在は「PO」会員。関西詩人協会会員。
「詩学」や「抒情文芸」に作品を投稿し、たいがいは一次選考通過で終わるも、
「抒情文芸」第94号には作品「夫婦」が入選掲載された。
全国詩誌「詩人会議」全国詩誌代表作品集に2001年「乳房」、
2017年には「作業服」が選ばれる。
(「夫婦」「乳房」は、第一詩集『時を喰らった怪獣』に所収)
第28回新風舎出版賞奨励賞、2008年「文藝かが」詩部門佳作。
既刊詩集
『時を喰らった怪獣』(竹林館 2001年)
『ていしゅを買いに』(私家版 2007年)
『骨拾い~弔いと祈り~』(私家版 2010年)
第一詩集出版後、作家の瀬戸内寂聴氏から励ましの便りをいただいてからは、
「生き生きとした自分の言葉」で表現することを心がけている。