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私の心に染み入る光は

幻想と現実のあわいに　甘く酔う

おまえの放つ光に優しさと希望と

生きる力をもらった

蛍よ　知っているか

夏が巡り来るたび

人々に力を与えていることを

　　　　（「ほたる――交野市南星台ほたる川にて」より）

　このほたるは、詩によって人々に力を与える

志田さんそのものだと言っていいかもしれない。

このほたるの光のように、志田さんのこの詩集

が人から人へと手渡され、その詩がたくさんの

人の心を潤すことを願ってやまない。

                                   　　　　　（左子真由美）

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豊かな輝きを放つ、待望の第四詩集

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　　やり残したことが山ほどある

　　一つひとつ思い残しの無いように

　　生きていけたら　残り少ないこれからの

　　生を私は故郷の海の揺らぎにたゆたい

　　心は海藻をゆりかごにして揺らされ

　　繭から生糸を紡ぐように

　　命尽きるまで詩を紡いでいきたい

　　　（「佐世保ハウステンボス園内  ――変なホテルにて」より）