生きる アンダンテ カンタービレ山本なおこ詩集
- 著者
- 山本なおこ
- サイズ
- A5判
- 頁
- 124ページ
- 製本
- ハードカバー
- ISBN
- 978-4-86000-332-6 C0092
- 発行日
- 2016/03/20
- 本体価格
- 1,500円
Andante Cantabile
山本さんは、その累積の、ことばでは収まりきれないもの(ポエジー)
を掬い取り、ことばによって感じさせることができる詩人である。
哀しみの大地、闇の大地から歓びの美しい花を咲かせ、生命の蝶を飛び
立たせることができる真の詩人である。自身の美しく澄んだフィルター
を通して。そして、その目はまっすぐに太陽や「瑠璃色の空」という高
みを見上げている。
左子真由美 解説より
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空があった
空があった
嘆き苦しんでいるときも
歓び舞い上がっているときも
空があった
小鳥が吸いこまれていくように
空があった
風がそよいでいたかどうかは
おぼろげだが
たしかに…
真っ青な空があった
わたしは手をひたして
真っ青の空の頬(ほお)に触れたい
* * * 山本なおこ好評既刊 * * *
詩集
『お婆ちゃんの柱時計』
『軋みをたてる時間』
エッセイ集
『虹のしっぽと石榴の実』
絵本
『キリンにのって』
『学校ドロをつかまえろ』