老楽(おいらく)の……―こころみの嘔(うた)―牛島富美二歌集
- 著者
- 牛島富美二
- サイズ
- 新書
- 頁
- 104ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-155-1 C0092
- 発行日
- 2008/10/10
- 本体価格
- 800円
レトリックということばの器から
あふれ出ざるを得なかった
いのちのリズム
虚空に放たれ、翼を得たことばは
新時代の歌となって
読者の胸に着地するだろう
(帯文より)
カタカナであるいはひらがなで表現された文字を、読み手が漢字に変換するとき、リアリズムが際立ち、エロチシズムが立ちのぼる――。
行分けや書体、文字色も章ごとに変えるなど、実験的表現を用いて、自由闊達に嘔いあげた163首。
手作りしハハガカタミを
ひとたびは拒みし我を責めている夕
(亡母懐想)
超音波当てながら問う医師へ 応うる吾は虚(きょ)と知りている
また
(変調)
サヨドコニモレクルツキノカゲアビテタダジョウジョウトダカレイルキミ
(ボツガ)