古都新生
- 著者
- 有馬 敲
- サイズ
- A5
- 頁
- 90ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-173-5 C0092
- 発行日
- 2009/08/15
- 本体価格
- 2,000円
ジャズでもロックでも
ライブを全身で聴くのがええで
CDをまわして興奮して
踊ってよろこんでるようではあかん
ケータイやネットにはまるのも
眼を悪うするだけで考えもんやな
詩のことばはどのようにして批評の力を持てるだろうか。
詩人は平凡な日常のことばを、ユーモアを交えた絶妙な
語り口で、詩のことばに高めていく。たおやかな京ことば
のなかに貫かれた強靭な批判精神の魅力。
京都に生まれ、いまも京都に住んでいる作者が、肩肘張らずに日常の話しことばで伝えたかったことを、現代の詩のかたちにしたと受け取っていただければ幸いです。
(「後書」より)
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休刊日
あんさん
毎朝 新聞読んだはりまっしゃろ
わしも世の中から遅れたらあかん と思うて
老眼鏡で読んどりますけどォ
このごろ こめかみが痛うなってきますな
なんとか大臣が失言したとか
どこやらの社長が逮捕されたとか
株が上がったとか下がったとか
外国のサッカー場で騒ぎがあったとか
ニュースを知らせてくれるのはええけど
しょせん ヤジ馬と似たり寄ったりやおへんか
(中略)
あんさん ほんま
アルコール抜きの休肝日は
たのしみがのうて 辛抱せんならんけど
新聞休刊日はなんやしらん
肩の荷が下りて 身軽うなって
正直 ほっとしますな